映画『わたしの幸せな結婚』、今田美桜を「抱きしめたい」と思って見てたのに、いつの間にか目黒蓮に「抱きしめられたい」と思う俺がいたんですが…
今田美桜が演じるヒロイン「美世(みよ)」は、この世の不幸のすべてを背負ったような存在だった。特殊な能力「異能」を持っている人間が絶対正義とされている世界において唯一の「無能力者」。そのせいで常に家族から虐げられて生きてきたのだ。
「美世は俺が守る」
開始5分でそう思ってたんですが、美世は冷酷無慈悲と呼ばれる清霞(きよか)と無理矢理結婚させられてしまう。こいつがマジでヤベえやつで開口一番、
「美世…と言ったな。ここでは私の言うことに絶対に従え。私が出て行けと言ったら出て行け。死ねと言ったら死ね。異論反論はきかん」
なんじゃこいつ…?人の命を虫のように扱うクズ野郎が…こんなやつに美世を嫁がせられるわけねぇ…もういい…お前は今すぐ去れ、やっぱ美世は俺が幸せにす
ー10分後 ー
清霞「今度の休日…街へ行こうと思う…一緒に来るか…?ここへ来てから一度も出かけてないだろう…」
美世「でも私行けません…」
清霞「えっ…?(モジモジ…)」
えっ!?もう好きになってない?!?!?!
なんじゃこいつ…誰がどう見てももう惚れてることが伝わってくる…残虐無比冷酷キャラ史上最も速いスピードで好きなってるんだが???
美世に「でも私行けません…」って言われた時の「えっ!!??」の顔かわいすぎるだろ。なにをモジモジしてんの?もしかして童貞?
ー5分後ー
清霞「顔を上げろっ、小さくなる必要などない…!謝罪ではなく…素直な言葉を聞くほうが…私も嬉しい……それでいい…」
えっ!!?実はめちゃくちゃ優しいやつ?!?!?!?
な…なんじゃこいつ……美世ののっぴきならねえ出生や過去をおもんぱかりながらも、決して同情や情けで接することはない。あくまで同じ人間、「対等の存在」として美世を見つめている…え?お前のどこが冷酷無慈悲…?風邪引いた時のお粥くらい優しいんだが…
30分だった。物語開始からたった30分で圧倒的なギャップを見せつけ俺の心を鷲掴みにしてきたのである…
悔しいのが、清霞の優しさがあるからこそ美世もまた、物語の中で恐ろしいスピードでその魅力が増している…
最初はボロボロの着物にあかぎれだらけの手、決して合うことのない目…常に怯えたように生きていた美世が、清霞と出会い、優しさに触れ、少しずつ自信を持つようになった結果、最強のヒロインが爆誕していたのだ…
団子食ってうまくて目ぱちくりさせながら笑顔になるところ、かわいさのあまり画面に顔面つっこんだ。ちょっと自分の髪も食べちゃってるのアドリブか…?やばすぎる…
そしてその笑顔が俺にではなく、清霞にだけ向けられているという事実…ちくしょう…
ー15分後ー
「隊長!最近(子供が)笑うようになりました!」
「抱きつきたい背中っすねぇ…ここにいるみんなそうっすよ…あれに憧れてるんです」
「隊長!」
「隊長〜〜〜!」
え!!?おまっ、お前っ、めっちゃ人望ある!??!?!?!
なんじゃこいつ!?!?おまっ、敵を殺すことしか考えない軍人じゃねぇの!??なにを隊員たちと和気あいあいと…てか、こんな「軍」ってこんな「楽しく勝つ野球部」みたいなノリなの???え?俺も入っていいですか?
非常にマズい。たった1時間で清霞のことを「好き」になりかけてる。魅力のデパート過ぎる。俺は今田美桜だけを見るためだけにこの映画を見始めたはずなのに…
そして極めつけは中盤のシーン。美世が無能であることが清霞にバレてしまい、美世はもう清霞と一緒にはいられないと自分の想いを打ち明ける。
美世「私には異能がありません…学校も小学校止まりです…実家ではずっと使用人として働いてきました…教養もなく、名家の娘らしいことはなにひとつありません…だから、私本当は旦那さまにふさわしくないの
俺「うるせェエエエエエエエエエエエエエエ!!!!!!!俺が!!!!!!!!!!お前のことを!!!!!!!!!愛してんだよオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!」
って叫びながら抱きしめてる。俺なら。だが清霞は違った。俺のようにだらしなく叫ぶことなく、冷静に、しかし心の中は熱く、自分の想いを美世に伝える……
清霞「いつまでそうしてるつもりだ…?
異能などどうでもいい…私たちの間には必要ない…
もう少ししたら正式に婚約しようと思ってるのだが…いやか…?
…私がここにいてほしいんだ…他の誰でもなく…」
清霞さまぁあ〜〜〜〜〜〜〜〜ん♡♡♡♡俺を抱きしめて………
…で、なんやかんやあって、二人に束の間の平穏が訪れるんですが、
清霞「美世、これから先、苦労をかけることもあるだろう。私も軍人のはしくれだ。厳しい戦場に赴かねばならねばならないこともある…その上…性格も…」
美世「…?」
アーーーーーーーーーー!!身長差ーーーーーーーーッッッッッ!!!!上目遣いーーーーーーーーーッッッッ!!!!!!
目黒が185センチもあるからこそ生まれる女子が一番かわいく見える上目遣い……174センチの俺じゃ天地が引っくり返ってもこのかわいさは成立しないのだ…クソが…
清霞「…っ…つまらんだろう…」
美世「えっ…?いえ…」
清霞「だが私は…美世と一緒になりたい…こんな面倒な男と…」
美世「あっ、めっ、面倒だなんて思いません…!」
清霞「あっ…面倒だよ…笑」
美世「いえっ…!あっ…私のほうがむしろずっと面倒です…」
清霞「あ…結婚してもらえるだろうか…」
美世「後悔なさいませんか?」
清霞「するわけないだろう…」
アーーーーーーーーーーーーーー!!!!!アーーーーーーーーーーーーーー!!!!!アーーーーーーーーーーーーーー!!!!!アーーーーーーーーーーーーーー!!!!!
こ…こいつら…この「食い気味」の会話……互いの「好き」が溢れすぎて会話のテンポ感とかめちゃくちゃになってるけど、そんなもんどうでもいい、はやく抱きしめたい、、、みたいな会話…クソが…もっと……もっとくれ……
美世「ふつつかものですが…どうぞよろしくお願いしますっ…」
清霞「えへへ…笑」
美世「えへへ…笑」
清霞「行くか…」
美世「はいっ…!」
Snow Man「こ〜〜〜〜〜〜〜いッッッ!!!つづりィイイッッ!!!!!!
なみ〜〜〜〜〜〜〜〜だッッッッ!!!!!!
風に揺れてェエエエエエ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!」
俺「ちょっ、、、Snow Manちょっと1回歌待ってもらっていいですか??????」
足りなすぎる。短すぎる。なにもかも俺の中で消化しきれてない。もっと俺に二人のイチャイチャくれよ…もっと幸せな結婚見せてくれよ…
もう次の朝ドラこれにしてほしい。