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有村架純がクソ我慢する映画『ビリギャル』感想

映画『ビリギャル』の感想です。みなさん、朗報です。ウンコ我慢してる有村架純ちゃんが見られます。

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追記:関係者の皆様申し訳ありませんでした、謹んでお詫び申し上げます。

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というわけで映画『ビリギャル』の感想文です。始めに前提としてこの物語は映画の冒頭でも語られているとおり「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶応大学に現役合格した話」だと思うじゃん?思うじゃないですか。違います、違わないんですけど、まずこの考えを捨てて下さい。

その固定観念でこの映画を観てしまうと、いわゆるありがちなサクセス・ストーリーの一つにしか過ぎません。アンビリバボーか金スマでやってろ(やってた)って言いたくなります。そう、この物語は「受験」をテーマにした母と子、そして父と子の家族再生物語なのです。

まず、この映画の恐るべきところは、鑑賞者全員が結末を全て分かった上でこの映画を目にするというところです。映画化する前から話題になり散々「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40あげて慶応大学に合格した話」という美談をこすられ続け、原作本を読んだことのない人間ですら「ああ、あのギャルが慶応に超勉強して合格した話でしょ?凄いよねー、読んでないけど。え?表紙のあの可愛い子って本人じゃなくてモデルなの?あっそ、それで?」と物語を語れるほど手垢のついたこの素材を有村架純という平成の奇跡ただ一点のみに課せ、それを結果として大ヒットさせるというのは本当に恐ろしいことだと感じました。

だって言っちゃったら分かってんだったら観なくていいんですから。ネタバレを何よりも嫌う我々日本人にとって先に答えを提示された物語を見せられるというのはストレスでしかありません。この手法で成功した日本作品といえば僕も大好きみんな大好き「古畑任三郎」です。古畑任三郎はまず冒頭に犯人が犯行に至るまでの動機、流れを事細かく説明し、そこから古畑が登場し謎を解いていく、というものですが、「田村正和」と「犯人役」両方の強烈な個性あってのドラマなのです。

しかしこの「ビリギャル」はサスペンスではありません、ハラハラするような展開も頭脳戦もヒリつくような演技合戦も一切ない。物語は全てが予定調和に進行します。「あー次こうなるんだろうな」という予想にことごとくバットを当ててくるのです。だが、それがいい。その美談をただ美談として描くことこそがこの家族物語を美しく引き立たせるのです。そして出演者一人ひとりが小細工無しで真っ直ぐに役を演じ切ります。

まず語らずにはいられないのが主演の有村架純です。とりあえず言いたいのはギャルメイク全然似合ってねえ。こんな似合わないのかってくらい1ミリも似合ってません。この髪型の似合わなさはデカワンコの時の多部未華子以来の衝撃でした。わからない人は「デカワンコ 多部未華子」で検索!その違和感もあって序盤は糞イライラします。マジなのか台本で付け加えたのかわからいですけどヘキサゴンばりの滅茶苦茶つまらないバカ回答の数々もあって序盤は正直観てて辛いものがありました。それをなんとか踏みとどめたのが親役の吉田羊と田中哲司、教師役の安田顕のどうしようもないくらいのリアリティなのですが、それはまた後で書きます。その序盤のストレスを全て解放させるかのように中盤「さやか断髪式」がとり行われます。これがもうかわいすぎる。もう輝きがビカーってなってましたビカーって。アップの時とかヤバイ!殺されるわ!殺せ!俺を殺せ!あの顔で「お賃金ちょうだい...?」って言われたら喜んで賃金捧げますわ。セル完全体を初めて見たとき以来の衝撃でした。兎に角、そこから物語自体もグンと面白くなってくるのでそこまでは我慢して観てください。

それで先ほどちらっと話した吉田羊、田中哲司、安田顕なのですが、本当に「良い母親」「クソ親父」「嫌な教師」をやらせたらいま現在日本の俳優界でこの二人の右に出るものはいないんじゃないでしょうか。それくらい素晴らしい演技でした。特に吉田羊は娘を塾に行かせるために定期を崩したり、夜も働きに出たりするのですが、気丈に振舞っていても徐々に顔に悲壮感というか疲れた感じが漂ってくるわけですがその「リアルお母さん」感が物凄い。田中哲司もヤスケンも観ててシンプルに苛つきますからね。てめえ仲間由紀恵を!よくも!「二人に苛つく→さやかを応援する」という構図が成り立ちますから、そりゃ感情移入するわ。してやられました。2回くらい泣いたもの。

ここまで話しておいて塾講師・坪田(伊藤淳史)の話に触れないわけにはいかないと思うのですが、触れません。だって先ほども話した通りこれは家族の物語なので彼について語ることは何もないのです。

 

そして肝心のうんこ我慢シーンなんですが、まず「2回」します。そして「ゆるい」奴です。更に「ダメぇ~」つって悶ます。詳しくは本編をご確認ください。

 

...と、まあ、長々と書いたものの今までの文章は全て忘れてください。とりあえず何も考えずエンドロールまで観てください。なんならうんこシーンとエンドロール「だけ」観てください。ああ、いい、もう最悪下の動画の2:52〜2:58だけで大丈夫です。この映画は結局『「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶応大学に現役合格した話」を利用した有村架純PR映画』でした〜。

エンドロールの有村架純がかわいすぎて全部吹き飛びました〜〜〜。

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